植える前に、シャコバサボテンの豆知識

 

シャコバサボテンとは、サボテン科スクルンベルゲラ属に属するサボテンの園芸種です。北半球では冬に開花することから“クリスマスカクタス(クリスマスのサボテン)”と、ロマンティックな名で呼ばれることも。

 

茎の節ごとに1対の突起が隆起していて、これが“しゃこ”の形を連想させることから「しゃこの葉サボテン→シャコバサボテン」となりました。

 

もともとはブラジルのリオデジャネイロ州にある高山を原産地とするサボテンで、今日目にするシャコバサボテンは原種の改良種です。多肉質で縁にギザギザがある小判型の茎節がいくつも連なっているのが形状的な特徴でしょう。

 

その先端に花をつけます。花の色は代表的なフーシャピンクから赤、朱色、淡いピンクまで。開花期は10月ごろから1月ごろにかけてで、花の大きさは7㎝ほどになります。

 

いろいろな種がかけ合わされて現在の園芸種ができましたが、“スクルンベルゲラ・トルンカータ”という原種がもっとも重要で、形や花も現在の品種とよく似たものです。この原種を交配した種は春咲きの傾向が強く、“スプリングカクタス”と呼ばれています。花が大型で華やかな四季咲き性の“スクルンベルゲラ・オルシキアナ”を交配した品種もきれいです。